講師として、にじいろスマイル代表 田中 純 さんをお招きし、「性の多様性について理解すること」と「多様性を認め合い、誰もが同じ社会の仲間であることへの気付き」をねらいとして性教育講演会を行いました。
約1時間の講演会の冒頭で、講師の田中さんが実体験を生徒に伝えます。
「身体と感情の不一致に悩み、自分はヘンだ、友人にばれたらおかしいと思われてしまう。」そんな感情から「もう自分は存在してはいけないのだ。」と当時、精神的に追い詰められてしまった。当時は情報もなく、知ること、相談することができなかった。でも現代を生きる皆さんは相談することができる。学ぶことができる。
「性」という漢字が使われている言葉はたくさんある。「個性」はみんな違って当たり前。みんな違うことを認識していれば軋轢は生まれない。それぞれ違うから、思いがけない言葉で誰かを傷つけてしまうことも知らなければならない。言葉のナイフが命を奪うこともあることを覚えていてほしい。
ご自身の実体験をもとにした生きた言葉に、生徒は真剣な表情で講演に聴き入っていました。
最後に、「時間は誰にも平等に過ぎていく。つまり時間は平等なのか?」と問いかけ、「でも、残り時間は平等ではない。だから、今を大切にしてほしい。」とのメッセージを全校生徒に伝えてくれました。
生徒を代表して保健常任委員会副委員長からお礼の挨拶をさせていただきました。大変貴重な学びの時間にすることができたと感じています。
講師としてご来校いただいた田中さん、ありがとうございました。